子安町の工事が始まりました

取材現場【No.03八王子市 商業施設】
鉄骨造(S造)
現場取材:1回目

今回取材したのは、子安町の工事現場。商業施設を建設予定地です。

既存の建物がある土地ということで、重機での解体工事が行われていました。
こちらの写真は、1階の床を解体している様子。
穴を作るように解体し、その際に出たガレキを斜めに積み上げてスロープを作成。
そのスロープを使って、重機が下の階に降りるのだそうです。

クレーンを使って、降ろす訳ではないんですね。
こんな大きな機械が、自分の力で移動していく。熟練の技に驚きました。

また、手当たり次第に解体すると、倒壊の危険性があるため
躯体を残すなど、決まった手順で解体を進めるそうです。
専門知識が必要で、なおかつ危険を伴う作業でもあるため
解体を行うには、専門の有資格者を責任者に置き、知事に届け出る必要があります。

そして、ついに1台の重機が下の階に降りていきました。
大きなガレキを小さく砕き、金属を分別している様子がうかがえます。

正直、解体という作業はガンガン勢い良く行うイメージを持っていたのですが
ルールに従って丁寧に作業をしているのだと、考えが改まりました。

解体は進み、次は地下部分の外周に取り掛かります。
こちらの写真は、解体工事・根伐(土の掘削)工事・山留工事を同時に進めている様子です。
右側奥に見える木の壁が、完成した”山留め”です。
解体する壁の後ろにある土が、手前に崩れてしまうのを防ぐため、予め山留用のH鋼を打ち込んでいます。

周辺の道路や歩道に影響が無いように、手際よく進める必要があるとのことです。
この後、写真に写っている部分全てが、山留めで埋められていました。

今回、初めて解体作業を取材したのですが
迫力があり、大きな重機を操る職人さんの姿が、とてもかっこよかったです。
建設業という仕事は”解体と建築を繰り返し、町を元気にしていく”
そのような仕事なのだと、感じた日となりました。

2025年7月25日